重要文化財
親鸞聖人消息
鎌倉
10巻
紙本墨書
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師弟へ綴られた、
聖人のことば
本書は、親鸞聖人が門弟に宛てた書状で、専修寺には10通が伝わっています。

うち7通は聖人自筆、顕智上人宛ての「獲得名号自然法爾御書」1通と写本2通が含まれます。



これらは主に、京都に隠棲した親鸞と関東の門弟との間で交わされたもので、多くが法義に関する問いへの返答です。
私信の形式をとりながらも、内容は真宗教義として重視され、門弟の間で回覧・書写されました。




「自然法爾」など親鸞の思想が明確に示された書状もあり、宗教史・仏教思想の研究資料としても極めて貴重です。



自然法爾
親鸞聖人が説いた浄土真宗の核心概念。「おのずからしからしむ、法のままに」という意味。人為を離れ、阿弥陀仏の本願力にまかせるあり方を指す。

真宗教義
親鸞聖人が開いた浄土真宗の教えの体系のこと。
関東
日本の地理区分の一つで、本州東部の平野部および周辺地域を指す。
写本
手書きで複製された本や文書、またはその行為そのものを指して示す。
顕智上人
浄土真宗高田派専修寺の第3世法主。親鸞の弟子の真仏上人から法統を継承。東国布教や門徒組織の整備に尽力し、京都大谷廟堂の建立にも関与。1226–1310。
親鸞聖人
浄土真宗の開祖。見真大師。比叡山で修行後、法然に師事して専修念仏を学び、承元の法難で流罪となる。越後・関東で布教し、『教行信証』で他力本願を体系化。信心による救済を説き、日本仏教に革新をもたらした。1173–1263。
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