重要文化財
善信上人絵詞伝
鎌倉 1295
5巻
作者:詞書 覚如
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絵と詞で描かれる、
信仰と日常の物語
この絵巻は、親鸞聖人のご生涯を十三の場面に分け、絵と詞書で構成された、全長約37メートルにおよぶ全5巻の大作です。
聖人の三十三回忌を前にした永仁3年(1295)に、曾孫にあたる本願寺覚如によって製作されたものです。



絵師は不詳ながら、詞書に記された聖人の信仰生活に寄り添うように人物や建築、衣服、風俗の情景が精緻に描写されています。



大和絵の様式を色濃く残す本作は、聖人のご生涯を記した現存最古級の伝記絵巻であり、信仰の面影を今日に伝えるとともに、中世の文化や人々の暮らしを描き出す、かけがえのない歴史遺産です。




大和絵
平安時代に成立した日本独自の絵画様式。物語絵や四季の風景などを明るい色彩と装飾性豊かな画法で描く。
覚如
第3代本願寺門主。親鸞の曾孫。教義を体系化し門徒の結束を強化した。1271–1351。
詞書
和歌や俳句、物語、絵巻、書作品などの本文の前に添えられる説明文・前書きのこと。
親鸞聖人
浄土真宗の開祖。見真大師。比叡山で修行後、法然に師事して専修念仏を学び、承元の法難で流罪となる。越後・関東で布教し、『教行信証』で他力本願を体系化。信心による救済を説き、日本仏教に革新をもたらした。1173–1263。
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